N’abandonne jamais – 決して諦めない

人は生死を掛けた時、医学では説明
出来ないエネルギーが生命を支える
いうことは、父が教えてくれました。


フランスに引越しをして数ヶ月後に
父が検診でガンと診断された、と言う
連絡を母から受けた時、あまりにも
突然で、状況を理解をするまでに時間が
掛かったことを、今でも覚えています。


運良く入院先が見つかり、一ヶ月後に
手術ができることになり、それに
合わせて帰国をしました。


ステージが進んでいた状態では
ありましたが、手術は無事成功し
退院に向けて、痩せてしまった
父の服を買い直すなど準備を
進めていた中、退院前日に容態が
急変し、父は意識を失って
しまいました。


そのままずっと目を覚ますこと
はないかもしれない状態が1週間ほど
続いた中、孫である姪っ子が横で
歌を歌っていると、父は再び目を
覚まし、大事にしていた初孫の
声が届いたのだろうと思いました。


その後、ガンはリンパまで転移して
いることがわかり、一ヶ月後辺りに
再び容態が急変し、医師からは覚悟を
するようにと言われたのですが
そこで家族が集結すると、父は再び
持ち直し、その姿に医師も驚きを
隠せない状態でした。


ご自身が、まだ生きたいと思っている
のでしょう


そのように言われました。


その後、意識は戻らないものの、父は
生き続け、母の誕生日の2日後に
他界しました。
母のことが本当に大好きだった父なりの
最後の母への誕生日プレゼントだった
のだと家族全員が思いました。


母は人に好かれやすく、ICUの看護師さん
達とも仲良くなっていましたが
母の誕生日の時に、意識はないものの
父と一緒の写真を看護師さん達が写真を
撮り、メッセージボードを作って
くださり、良い病院で父は最期を迎える
ことができたことに感謝をしました。


その写真は今でも実家に飾っていますが
どんな逆境でも諦めず、最期の最期まで
生きようと頑張った父の姿を思い出す
たびに、奇跡は自分の力で起こせると
いうことを信じることができるのです。

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