Jouer un rôle – 役割を演じる

昨年 NYCを訪れた際に、必ず観に行きた
かったものの一つが体験型ミュージカルの
“Sleep no more”でした。


シェークスピアの”マクベス”と
ヒッチコック監督の映画”レベッカ”を
ベースとしたミュージカルで
観客は、白いマスクを被り
”アノニマス(見えざるもの)”として
参加をし、目の前で役者たちが
繰り広げる観劇を近距離で見る事が
できる、他にはないミュージカルなの
ですが、このミュージカルの面白い
ところは、一度もオープンせずに
廃ホテルとなったホテルの全館が
劇場となっており、(確か1階が
受付で、2階がバーと入り口、3階
〜5階辺りが観劇が行われる場所
でした)、観客は、数回に分けて
入場し、降ろされる階も違うので
自分が降りた階で繰り広げられて
いる登場人物たちの劇が、その人
にとってのSleep no moreの
スタートとなるのです。


主役はマクベスなのですが、マクベスを
まず探さないと、メインのストーリーには
たどり着く事ができず、私が降りた階は
メイドがいたのですが、彼女を追いかけて
いくと、メイドの目で観た観劇しか
見ることができないため
メインストーリーを見ずに劇が終わって
しまった、ということが起こるのです。


役者たちは3階〜5階を登ったり
降りたりし演技を続けるのですが
かなり早く動くので、急いでついて
行かないと
役者に巻かれてしまいますし 笑
私たちもアノニマスとして劇に
参加していることになるので
役者のすぐ目の前で劇を見ていると
うっかり劇に巻き込まれる
こともあるのです 笑


私は芸術は古典的な物が好きなので
コンテンポラリーダンスや
エンターテイメント系はあまり
興味がなかったのですが
エンターテイメントの街である
NYCの実力を肌で感じた
ミュージカルでした。


好き嫌いは分かれると思うのですが
NYCでしかできない体験をしたい
という方には、是非ともお勧めを
したいミュージカルです。


このミュージカルの面白い所は
必ずしも主役のみにスポットライトが
当たっているのではなく
主役以外の登場人物にも
その人の目線で見て、感じた物語が
存在しており、観客が望むのであれば
サイドストーリーのみを見て過ごす事も
可能なことでした。


日常生活において、私たちも色々な
役割を持って生きており
その役割によっては、メインに見えたり
脇役に見えたりするかもしれませんが
個々人にドラマがあり、その人の人生の
主役はあくまでその人自身なのである
という事を思い出させてくれるような
ミュージカルでした。

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