Sens des responsabilités et travail – 責任の意味と仕事

7月に入るといよいよ
バカンスモードに入り
8月末までは国が低操業に
なるのがフランスの特徴です。


交代でバカンスに行くため
人手が減るので、全ての手続きが遅れる
のですが、これも仕方がないのです。


だって今までしていた仕事を
半分の人間でやりくりする
しかないのですから。


ここまでの文章を読んで
ショックを受けた方は
いらっしゃるのではないかと
想像します。
日本人の考え方であれば
人がいない時は、その仕事を
誰かがカバーし、クオリティは
落とさない、ということが
仕事場での振る舞いですので。


一方フランスでは(欧米企業では
一般的なことだとおもいますが)
Job description(職務記述書)が
存在し、仕事の募集をかける際
にも、事細かに職務に対し説明が
あり、契約をする際は、このjob
descriptionに記載された職務を
遂行する立場として契約を
行うため、job descriptionに
記載されていない仕事は行わない
ことが普通なのです。


因みに、同じ企業内で部署異動を
したい際にも、募集をかけている
ポストに対してのjob description
が明記されています。


この様に、job descriptionが明確に
記載されているフランス企業では
個人が遂行すべき仕事は非常に
明確で、日本人特有の三遊間の
仕事を拾うといったことが
ないため、頑張る人が報われない
ということは、日本よりは少ない
感じています。
(フランスは絶対的な学歴
社会なので、自分の学歴が今後の
生涯年収を決めるという別の
話はありますが)

日本の社会では、まだ連帯責任を
重んじる風潮が強いため
出来ない人がいたら周りがカバーし
補う、というスタイルを求められ
個人に責任を持たせる
欧米スタイルとは真逆なんだと
仕事をする度に感じています。


対応していくれない=責任感が
欠如している という方程式は
必ずしも当てはまらず
彼らは、自分の責任と言われている
仕事を果たしていて、他人の
仕事には口を出さない
ということが基本的な考え方だ
と覚えておくと、相手に対する
見方も変わってくるのではないか
と思います。


とは言っても私たちはAIでは
なく人間なので、個人の性格
によって、責任の捉え方が
少し伸び縮みすることは事実です。


仕事の境界線を引くことはとても
大事なことですが、それでも
困っている人がいると、自分が
出来る範疇で手を貸してあげた
方がいいと思いますし、フランス人
でも、そういう人は沢山います。


彼らが置かれている立場を頭に
入れながら、人間関係を構築
していくと、相手にもその気持ち
は伝わり、仕事は円滑に進める
ことができることは多いです。


相手の環境や制度・風習を理解する
ことが、異文化理解の最初の
一歩となるのでしょう。

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